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2020年07月09日

熱中症リスクを可視化して、遠隔から見守るIoTソリューションの提供を開始!
~低価格・省電力なLPWAを活用し、暑さ指数(WBGT)をモニタリング~

熱中症リスクを可視化して、遠隔から見守るIoTソリューションの提供を開始!<BR> ~低価格・省電力なLPWAを活用し、暑さ指数(WBGT)をモニタリング~

株式会社グリーンハウスは、直接現地に足を運ばずに機器を設置した場所の暑さ指数(WBGT)を遠隔から計測できるソリューションを2020年7月より提供開始します。

地球温暖化などの影響により最高気温が40度を越える日が珍しくなくなっている現代において、熱中症による災害リスクを防止する観点から暑さ指数(WBGT)の管理、記録を確実に行うことが求められています。

これまでは現場の作業員が定期的に目視で確認していましたが、新無線通信技術「LPWA」の1つである「LoRa/LoRaWANネットワーク」を活用することで、建設現場事務所や本社事務所など離れた場所からも複数地点の状況を集中的に管理することができます。

■ソリューションの特長
・ 日本工業規格(JIS B 7922準拠)クラス1.5に基づき暑さ指数(WBGT)を高い精度で計測できます。
・労働環境だけでなく、学校施設やイベント会場など屋内外を問わず様々な場所に設置できます。
・LoRa WAN, LoRa Privateに対応し、計測データをリアルタイムでクラウドシステムに送信するため、現場の情報をいつでもどこでも確認することができます。
・電源はAC100V、DC12V、電池仕様を用意。電源の取れない場所でも計測・通信が可能です。
・現場環境に合せて三脚設置だけでなくパイプ取付、壁面取付にも対応しています。

■背景と目的
日本の夏は暖かく湿った空気を持つ太平洋高気圧に支配されており、気温が高いだけではなく、湿度が高く蒸し暑く、記録的な猛暑日が続いています。熱中症は気温だけではなく、湿度も大きく影響することから蒸し暑い日本では、夏季の気温上昇が進むとともに、熱中症患者の急激な増加が近年大きな問題となっています。 日本の夏季(6月から8月)の平均気温は100年で約1.5℃上昇していますが、特に都心部ではヒートアイランドの影響などにより上昇度が大きく、東京は同じ期間で約3℃上昇しています。(注1) エアコンをはじめとした空調機器が普及した現在も、熱中症による死亡災害の発生数は高止まりの状態が続き、高年齢者に限らず多くの若年者も犠牲になっています。 これらの状況に対し、熱中症患者を一人でも減らすべくWBGT計測器のリーディングカンパニーである鶴賀電機株式会社と共同で、LTE回線と比べてTCO(総保有コスト)が抑えられるLoRaネットワークを活用した「暑さ指数(WBGT) 計測ソリューションシステム」を開発しました。

厚生労働省が実施している「Stop!熱中症 クールワークキャンペーン」では、職場での熱中症予防に日本工業規格「JIS B 7922」に準拠した暑さ指数計の利用を推奨していますが、本システムは【クラス2】の簡易熱中症指数計よりも高い計測精度を誇る【クラス1.5】に準拠し、熱中症予防の指標となる「暑さ指数(WBGT)」「周囲温度」「相対温度」「黒球温度」「湿球温度」の5項目を計測・記録します。 計測データはLoRa通信を介してWBGT表示器などに直接表示させたり、LoRaWANを使用して クラウドにアップロードされたデータを元に、危険状態に近づけば登録されているメールアドレス宛に通知されるほか、Webブラウザでリアルタイムに監視したり計測値をダウンロードすることもできるため、離れた場所からでも複数のセンサーの計測値を確認することができます。 また、LoRaWAN通信のため通信回数に制限がなく1分間隔のリアルタイム測定で熱中症危険度の変化にも即応します。

今回発売する「暑さ指数(WBGT)計測ソリューション」は、業務用として気象や熱中症に関する研究機関や路線工事や道路工事などの労働現場はもちろん、イベント会場やスポーツ施設、学校などに設置して用いることにより、高い精度で熱中症の発症や事故の発生の予防・低減に貢献します。 また、単体での利用に留まらずシステム開発会社と連携して他のクラウドシステムに接続して機能拡張したり、企業や団体向けの熱中症予防システムへの情報連携も予定しており、お客様のニーズに合わせたさまざまな機能を付加することで重要性が高まっている組織的な熱中症対策への取り組みをサポートしてまいります。

●お問い合わせ先
株式会社グリーンハウス 本社第3法人営業部

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