充電コネクタの
歴史
携帯電話、スマートフォンの充電コネクタは統合、小型化の歴史です。
携帯電話が全盛期の時代、各メーカー独自の端子を使用していました。
しかし、スマートフォンの時代になると、端末の国際化によりコネクタの規格化が進み、各社microUSBを採用するようになりました。
同時にiPhoneが発売され、iPodなどで以前からApple社が使用していた独自規格のDockコネクタを採用しました。
Apple社はその後も独自の規格を採用して行きます。近年になり、スマートフォンの小型&薄型化が進み、充電端子の形状がその足を引っ張るようになったため、Apple社は独自規格Lightningを策定しました。
Lightningは、端子内にMFiチップを埋め込むことで品質水準の向上と上下無く挿し込むことができ、従来のDockコネクタから大幅に小型化しました。また、高速化・汎用化を続けていたUSB規格は、その「USB3.1」規格においてスマートフォンなどに向いた小型コネクタUSB Type-Cを策定し、スマートフォンメーカー各社は、2016年からその採用を始め、2017年以降本格的に普及しました。
“USB Type-CもLightningと同じく上下無く挿し込むことができ、利便性の向上を図っています。Lightningが転送速度がmicroUSBと同じUSB2.0相当の転送速度の所、USB Type-CはUSB3.1の5Gbpsであることが大きなアドバンテージだと言えます。
近年は、Apple社製品もType-Cを採用するなど、充電コネクタの進化は留まるところを知りません。
2023年発売のiPhone 15シリーズと新しいiPad(iPad(第10世代)、iPad mini(第6世代)、iPad mini(第4世代以降)、iPad Pro 11インチ(第1世代以降)、iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降)は、「USB Type-C」コネクタに切り替わりました。
規格の切り替わり時期にはご注意
コネクタの規格の切り替わる時期は、スマートフォンごとに違います。スマートフォンを買い替える際に、今まで使っていたケーブルや充電器が使えなくなったり、新規格のつもりで買ったら従来規格の充電コネクタだったという事があります。スマートフォンを購入の際は、充電コネクタにご注意ください。
転送速度
充電コネクタはパソコンとの同期やバックアップのために使われることもあります。
その際に重要なのは、転送速度になりますが、「Lightning」と「microUSB」はUSB2.0(最大480Mbps)であり、「USB Type-C」はUSB3.1(最大5Gbps)と理論値で10倍の速度差があります。両面挿し
利便性で重要なのが、上下無く挿し込めるかです。
従来の端子ではスマートフォンとコネクタを見ないと挿し込むことができませんでしたが、「Lightning」の登場によりその利便性が認知され、「USB Type-C」でも採用となりました。