IoTソリューション導入事例:水位計(千葉県長生郡長南町)
ICTやIoTを活用、
職員の省力化により全体最適化。
災害に強い町づくりへ。
災害の巨大化や長期化に備え、
限られた職員の省力化・判断及び行動など、
全体での最適化を目指す。
9つの項目について
長南町の概要
職員のご紹介
導入のポイント
抱えていた課題
導入の要件
今後の展望
町長が町を語る
各ソリューション
お問い合わせ
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【町の概要】
長南町は都心から60㎞圏内にあり、緑豊かな里山や田園が広がる自然に恵まれた地域で、千葉県のほぼ中央部に位置する。田園地帯では良質で美味しいお米が生産され、古くは城下町や宿場町として栄えた歴史を持ち、文化的歴史的遺産が数多く残る町。近年は移住支援(奨励金やお子さんの医療費を無料など)を実行中。
■町役場所在地:千葉県長生郡長南町長南2110番地
■人口:7,191人*
■世帯数:3,192世帯*
■面積:65.51平方キロメートル
*2024年4月1日現在
【2019年10月25日豪雨による被害】
※詳細は広報ちょうなんをご参照
■人的被害:道路冠水による車両水没で死者2名、土砂崩落により重傷者1名
■住居被害:全壊2棟、半壊60棟、一部損壊71
■道路被害260箇所
■河川被害48箇所
■山腹崩壊199箇所
■農業被害277箇所
■停電件数196箇所
いずれも2020年9月1日現在
広報ちょうなん
20年10月号
>職員のご紹介
長南集学校の入り口を流れる三途川に設置された遠隔水位計前にて撮影。取材は長南集学校で行なった。
(画像クリックでGoogle mapに切り替え)
左から:弊社小澤(法人営業責任者)、三十尾様(長南町総務課長)、吉野様(同総務課)
三十尾成弘様
長南町総務課長
選挙管理委員会
書記長
総務全般と選挙管理委員会の書記長も兼務し、町民の皆様の生活全般に関わる領域を担当させて頂いております。
吉野 亘様
同町総務課行政係
防災と主に消防署及び消防団との連携及び全般的な対応や、各自治会の会長様との会議などの取りまとめも担当させて頂いております。
■取材場所の長南集学校について
【長南集学校とは?】
この町で長年地域の方に愛された旧長南小学校を再活用。『おかえり集学校プロジェクト』の第2校目。「楽しむ」「働く」「相談する」「遊ぶ」「学ぶ」など様々な視点からご活用頂けるIT交流施設として再スタート。長南町の中心部にあり、お子さまからお年寄りまで、地元の様々な方々が気軽に足を運び、お茶を飲みながらお話できる集いの場に。旧小学校時に利用されていた品々が保管中。ちなみに弊社ブースを2020年11月1〜3日に開催された文化祭に合わせて設置。その際、水位計の見守りについて関心を持つ町民の方々を、少なからずお見受けした。
上のマークをクリックしてサイトへ
>導入の4つのポイント
■2019年に発生した台風15号・19号ならびに10月25日の大雨による甚大な被害を教訓に、
局地的に生じる水害リスクを遠隔監視できる危機管理型水位計システム
を導入した。
■
ICT、IoTなど最新技術と要素技術・汎用技術を組み合わせることでTCO(総保有コスト)を抑えながら
、複数の観測地点の状況を
一元把握
できるようになった。
■通信無線技術にLPWAを活用することで、
筐体がコンパクトになったため容易に設置が可能
で、内蔵の電池で駆動できることから
電線のない河川や水路の水位も確認
することが出来るようになった。
■専門知識のない職員でも扱いやすいシンプルな機能と、担当者宛にアラートメールが届く機能を兼ね備えているため、
緊急時に他の緊急案件に対処しながら溢水・越水氾濫リスクを監視
できるようになった。
>抱えていた課題・解決したかったこと
異常気象が定期的に発生する中で、限られた職員で対応出来るよう、ICTやIoTを活用して省力化。災害に強い街づくりへ。
2019年に発生した台風15号、19号では、暴風雨によって長時間の停電や水道の停止などライフラインが一時停止し、深刻な影響が生じた長南町。中でも豪雨被害は甚大で、事前予想を超える浸水被害により開設したばかりの避難所を急遽閉鎖せざるを得ない事態も生じた。町内には埴生川や一宮川、三途川など複数の川が流れており、いずれも地形の関係から蛇行状に屈曲しながら水が流れている。こうした地形では大型河川に取り付けるような水位計ではモニタリングが難しく、水衝部のリスクを捉えるのが難しい現状があった。その為、すぐに設置できて町の全域をカバーしながらリーズナブルな価格で導入できる危機管理型の水位計を求めていた。
岩川地区
地区を流れる宮川からの越水により、
田んぼを始め、道路にも冠水し、
通行が出来なくなった。
google mapへ
千田地区
通常ならひざ下程度の水量の、
地区内を流れる三途川に豪雨が集中し、
これまでにない河川氾濫が起きた。
google mapへ
千田地区2
道路の横の用水路が豪雨によって、
道路にまで浸食し車が通行不能になった。
google mapへ
>導入の要件
複数の設置拠点の状況を離れた場所から確認できて、
閾値を超えた場合には自動でアラートメールが届くことで、災害発生時にいち早く対処できるようにする。
今まで町内で溢水・越水被害が生じた場合には、職員が一か所ずつ目視で確認していた。自然災害時に限られた職員数の中で見回りに人員を割くことは難しく、二次被害の恐れもあることから遠隔で状況をモニタリングする必要があると判断。また、災害対応時は刻一刻と状況が変化し続けている中で、問い合わせなどの対応に追われて現状把握が難しいという状況にあった。
これらの経験から、災害発生時にいち早く対処できるよう、担当職員でなくても1枚のマニュアルを見れば利用できるシンプルなシステムで、町の地理的特性や運用にあたっての財政的負担などを考慮してIoTを活用した必要十分な機能を満たす危機管理型水位計の導入を目指した。
●
複数の箇所に設置可能。
離れた場所からでも状況を俯瞰的に把握
できる。
●電線のない場所や停電してしまう場合も考慮して、
電池でも駆動
できる。
●専用端末や専門知識がなくてもセンサー情報を確認可能、
アラートメールが届くことで確認の手間を省ける
。
●LPWAを活用することで、
職員が現場に足を運ばなくても、設置場所の状況を把握
できる。
●準用河川や普通河川など、
市町村が独自に管理する小型の河川にも簡単に設置
できる。
>今後の展望
水位をモニタリングするだけでなく、徘徊高齢者の早期発見や子供たちの位置を把握できるようにするなど、水位センサーを起点に地域の課題解決に繋げていきたい。
水位センサーの数値と防災無線を組み合わせることで、局地的な増水に対していち早く避難を呼びかけたり、避難所の密集度合いをモニタリングして比較的空いている近隣の避難所へと予め誘導するといった処置を講じることで避難所の過密を防ぐといった取り組みも検討している。また、様々なソリューションと組み合わせることができるため、水位センサーを町内のいたる場所に設置すれば無線ネットワークを活かして、今後水位計以外の様々な地域の課題解決にも活用できる可能性が期待される。
法面斜面を
見守る
徘徊高齢者を
見守る
避難所の密集度を
見守る
>町長が語る「我が長南町」
長南町長 平野 貞夫 様
長南町は、千葉県の中央に位置しており、
都心から60km圏内にあり、
緑豊かな里山や田園が広がる
自然に恵まれた風光明媚な町です。
近年は異常気象により局地的な大雨、台風による災害が多発しており、令和元年の豪雨災害では、過去に経験したことのない甚大な被害を受けました。二度とこの様な悲惨な出来事を起こさないために、これから起こりうる災害にもしっかりと備え、将来にわたって町民が安心して暮らせるよう、ハード面の整備のみならず、特に重要である地域の防災力を 向上させるため、これまで以上に自助・共助・公助の連携を深め、地域と行政が一体となって災害に強いまちづくりを進めていきたいと考えております。
>各ソリューションについて
今回の水位計など、LPWAを活用し省電力・省力化が可能な各ソリューションはこちら。
>お問い合わせ
問い合わせ窓口:本社第3法人営業部「組込営業課」
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